不満を抱く人の心理を「ハンバーグを食べること」で説明してみる
不満を抱く人は、他人に期待していて、自分が他人に期待していることを他人がやってくれないから、不満を抱く。
不満を抱かない人は、他人に期待せずに、自分でやればいい、と思っているから不満を抱きにくい。
これを、「ハンバーグを食べる」に置き換えてみると。
不満を抱く人の考え方は、「ハンバーグ食べたいなー」と思った時に、食材を他人が買ってきてくれて、ハンバーグをつくる面倒な工程も他人がやってくれて、お皿への盛り付けもやってくれて、あわよくばナイフとフォークで一口サイズに切り分けて自分の口まで運んできてくれることを期待します。
冷静に考えてみればわかることですが、そんな状況があるはずもないので、不満を抱く人はずっと不満を抱えることになります。
他人に期待して、他人のせいにして、他人に依存していく人生になり、主体性や自分自身の成長から最も離れたところで生きていく人生になります。
一方で、不満を抱きにくい人。
自分が「ハンバーグ食べたいなー」と思ったら、自分でハンバーグのつくり方を調べます。
自宅に必要な食材がなければ自分でスーパーに食材を買いに行きます。
買ってきた食材は、自分で調理します。
ハンバーグは、玉ねぎみじん切りにしたり、手でこねたりするので面倒くさいです。
それでも、自分がハンバーグを食べたいので、調理は自分でします。
もちろん、盛り付けも自分でします。
料理が完成したら、自分でナイフとフォークで切り分けて食べます。
「自分でやる人」は、うまくいかない、わからない、というストレスが一時的にかかる場面はありますが、他人に対して不満を抱く場面は少ないように思われます。
自分でやること、と思っていれば他人への不満は限りなく少なくなってくる、ということがいえそうです。
見方をかえてみると、「XXが○○してくれない」という他人への不満が出てきたら、「自分でやる」方向にたおしてみると、結果的に自分の成長につながることが多いかもしれません。
自分でやるとなったら、不明点があれば自分で調べたり、本を読んだりして情報や知識をインプットする必要があります。
その際には、取得した情報が正しい情報なのか、鵜呑みにせずに自分の頭で考えて、実際に検証して確認して取捨選択をしていく必要があります。
情報の取捨選択が終わったら、次に結果がでるまで実行する必要があります。当然うまくいかないことが出てくるので、解決方法を調べたり、考えたり、試行錯誤をしながら実現に向けて行動する必要があります。すぐに結果がでないこともあるので、結果がでるまで行動を継続する必要があります。行動を継続するためには、モチベーションを自分で管理する必要がありますが、自分のモチベーションは他人が管理してくれるものではないので、自分のモチベーションや、行動を継続する方法、習慣化する方法などを学んでいく必要もでてきます。
これらの過程は面倒くさいといえば面倒くさいです。玉ねぎをみじん切りにしたり、ハンバーグの種をこねたりする工程くらいに面倒くさいです。
ですが、自身の成長という観点でみると、面倒くさいことを他人に丸投げしている人は成長せず、面倒くさいことを他人に丸投げせずに自分で主体的に取り組んでいる人は結果的に実現するまでの過程で多くのことを身に着けて成長していく、ということがいえるように思います。