自分と他人は全く別人であることが腑に落ちると、人との比較をしなくなる
人と比較することには、プラスになる面とマイナスになる面があります。
人から自分にとっての成長につながることを学ぶことができるのであればプラスです。
人と比較して気分が落ち込んだり、嫉妬したり、怒りがわいてくるのであればマイナスです。
人と比較した後の自分の状態を観察してみると、その比較がどちらに属しているのかわかるかと思います。
一般的に言われる「自分と他人を比較しない方がいい」は、比較のマイナス面について語っています。
生まれたからこれまで、様々な場面で他人と比較され続けると、それが当たり前のような感覚になってしまいます。
ただ、「比べる→落ち込む」の流れが、考え方としてセットされていると、毎度毎度落ち込むことになるので、自分の人生にとってメリットはありません。
どこかで流れを断ち切る必要があります。
まず、人との(マイナスの)比較をしない、と決めること、がスタートかと思います。
決断です。
悪い流れを断ち切ることをまず決めます。
次に、自分と他人を比較して落ち込むことに意味があるのかを冷静に考えてます。
言うまでもないことですが、自分と他人は全くの別人です。
親でさえも血は繋がっている他人です。
自分と全く同じ存在は世界に存在していません。
生まれた環境も、育った環境も、これまで歩んできた道のりも、価値観も、趣味嗜好も、スキル・能力も、成功失敗の経験も異なります。
同じような性質を持っていて重なる部分もありますが、同じくらいに異なる性質を持っていて重ならない部分もあります。
そんな他人と自分を比較して落ち込むことに本当に意味があるのか、冷静に冷静に自問自答してみます。
リンゴはリンゴです。
桃は桃です。
リンゴは桃にはなれませんし、桃はリンゴになれません。
リンゴはリンゴらしく。
桃は桃らしく。
人は、ある考え方が腑に落ちた時に考え方が切り替わるようになっていると思います。
自分が負のループに入る考え方をしていることに気付いたのなら、一旦立ち止まってその負のループがどんな考え方から出発したものか観察してみること。
そして、原因となっている考え方を再考してみるために「本当にそうか?その考え方は妥当か」と問いを投げかけてみること。
この習慣ができると、知らず知らずのうちにはまっている罠から抜け出すことができるかもしれません。