おすすめの本を聞くこともよいけど、自分で本の目利きができるようになることはもっと大事
「おすすめの本はありますか?」
この質問、自分が人に聞く時もありますし、自分が人から質問される時もありますし、他人が他人に対して聞いているのを聞く時もあります。
質問する側の意図としては、「結果を出している人が参考としている情報を知りたい」「おすすめの本を教えてもらうことで自分で本を探す労力を省きたい」など色々あると思います。
自分で学ぼうとする姿勢も、他人に参考情報を聞く姿勢も、成長していく上では必要です。
人からよい本を教えてもらって、自分でも読んでみる。
その過程で、「自分で本の目利きをできるようになる」とさらによいかなと思います。
まず、前提として自分と他人は全くの別人で、知識や経験も価値観も異なります。
おすすめの本を聞いている人と、聞かれている人は全くの別人なので、他人にとって良い本が自分にとってよい本とは限りませんし、反対に、自分にとってよい本が、他人にとってよい本とも限りません。
「本」という括りでみても、世の中には大量の本が存在します。
そんな中で自分にとって有益な情報が記載されている本をいかに見つけ出していくか。
読まなくてもいい本をいかに除外していくか。
それは、自分の中に「読むに値する本と読まない本を判断するための基準」、つまり「本の目利き力」が確立しているかどうかによると思います。
人におすすめの本を聞けば、1~2冊は「この本がいい」と教えてくれるでしょう。
人から教えてもらった本が自分にとって読むに値する本であればよいですが、何かしっくりこない場合もあります。
結局のところ、今の自分にとっての「おすすめ本」は自分で見つけ出すしかありません。
・今の自分にとっての課題は何か
・課題をクリアするためにどんな分野を学ぶ必要があるか
・その分野でどんなテーマ、切り口の書籍が出ているか
・ベストセラーやロングセラーはどんな本か
・どの著者の考え方が自分の価値観と近しいか
・本の内容は流行を追っていてすぐに使えなくなるものか、それとも原理原則に沿っていて長く使えるものか
・目次を読んで興味を惹かれる項目はあるか
・内容をさらっと見て、さらに読み進めたいと思えるかどうか
1冊の本と向き合って、自分にとっての「おすすめ本」は何かと問いかけると、色々と判断基準となるものが見えてくると思います。