価値観の押し付けに気付く

他人に対して無意識に自分の価値観を押し付けようとしていることに気付くことがあります。

 

価値観を押し付けられて側の相手はよい気はしませんから、なるべく価値観の押し付けは日常で防止していきたいものです。

 

とはいっても「価値観の押し付けをしないこと」がどういうことなのか、具体的にイメージしておかないと、ただのお題目になってしまって日常生活に落とし込めないので、このあたりを考えてみます。

 

まず、出発点として各個人が持っている価値観を具体的なものとしてイメージしてみます。

 

価値観とは「何にどんな価値を見い出すのか」という感じ方や考え方のこと、です。

 

「価値を見出す」というとまだ漠然としているので、ここでは単純に「どんな食べ物が好きであるか」に置き換えてみます。

 

例えば、ラーメンの好みであれば、

味噌ラーメンが好きな人は味噌ラーメンに価値を観ているし、

醤油ラーメンが好きな人は醤油ラーメンに価値を観ていることになります。

 

次に、「価値観の押し付け」というのはどんな状態かを考えてみます。

 

食べ物で考えると、相手の好みを全く考慮せずに自分がそれを好きだから、相手にも自分が好きなものを食べるように強要すること、といえそうです。

 

つまり、「俺が味噌ラーメン好きなんだから、お前も味噌ラーメン食べろよな。醤油ラーメンを食べるなんて許さない」というジャイアンのような態度が価値観の押し付けです。

 

ラーメンの好みで考えると分かりやすいですが、物事の考え方全般について考えてみると、日ごろ気を抜くと他人に対してやってしまいがちだなと思います。

 

「価値観の押し付け」を防ぐには以下のようなことを理解していることがあるように思います。

 

・自分と他人は価値観が異なる全くの別人だと理解すること

・自分が好きなものが相手も好きだとは限らない

・好きなもの(何に価値を観るか)は、当人が決めることであって他人が強要することではない

・他人の価値観を尊重する心構えを身に着ける(他人の価値観を尊重しない者は、他人からも価値観を尊重されることはない)

・他人はコントロールできない。他人をコントロールしようとすると苦しむことになる

・「自分が好きなもの」は、自分の考え方として「これが好きである」と言うにとどめる。仮に相手が興味を持ったようだったら(相手の希望があれば)、情報提供する

・相手が全く興味を示さないのであれば、それ以上踏み込まない(人にはある対象や人に出会う時機やタイミングがあると心得ること)

 

抽象的で気づきにくいですが、価値観を「ラーメンの好み」と置き換えて「自分の価値観を他人に押し付けていないか」という視点でわが身を振り返っていきたいものです。