自分と交わした小さな約束を守ることが自信につながる
「自信」というテーマを考える時に、「根拠のある自信」と「根拠のない自信」という2つの考え方が出てきます。
この2つ、ざっくりと意味を調べてみると、
・根拠のある自信→成功体験や実績の裏付けがある自信
・根拠のない自信→成功体験や実績の裏付けがない自信
とのこと。
成功体験や実績の裏付けの有無によって分かれるようです。
「自信」とは
そもそも「自信」とはどんな意味の言葉なのか調べてみます。
自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。(Weblio辞書)
読んで字のごとくですが、自分で自分を信じられている状態が「自信がある」状態です。
逆を考えてみると、自分で自分を信じられない状態が「自信がない」状態となります。
根拠はあった方がいいし、なければ信じきれない
自信の定義を調べてみたところで、冒頭の「根拠のある自信」「根拠のない自信」について考えてみます。
例えば、未経験の仕事に対しての自信の有無を想定した時に、
「根拠のない自信」がある場合、以下のようなイメージになります。
①根拠のない自信========>未経験の仕事
確かに、①だけを見ると、目の前の未経験の仕事は未経験なので、成功体験や実績の裏付けもない、という意味で、自信があれば、それは「根拠のない自信」になります。
しかし、未経験の仕事に取り掛かるにあたって、それでも「自分にはできる」と思える、その原因は何か。自分を信じられる根拠が過去にあるのではと考えてみると、①は以下のようなイメージになると思います。
②過去の成功体験、実績========>根拠のない自信========>未経験の仕事
(根拠のある自信)
つまり、「根拠のない自信」も、その根っこには「根拠のある自信」があるでしょうと。
とすると、自分を信じられるだけの根拠となる成功体験や実績を積みあげることが大事そうです。
成功体験や実績として認定するハードルはできる限り下げておく
では、どうやって成功体験や実績を積みあげるか。
成功体験や実績というと、人に自慢できるような壮大なことをイメージしがちですが、そうではなくて成功体験・実績認定するためのハードルはできる限り下げておいた方がよいと思います。
ハードルが高すぎると、いつまでも成功体験・実績を積むことができません。
成功体験・実績を積むことが自信につながるのだとしたら、いつまでも自信を持てないことになります。
逆に、ハードルを下げておけば、どんな小さなことでも、些細なことでも「できたこと」は全て成功体験・実績になるので、1つ1つは小さくても確実に自信を積みあげることができます。
で、どれくらい小さなことを成功体験・実績とするかですが、「こんな小さなことを成功体験や実績として認めるなんて意味ないよ」「え?こんな小さなことでいいの?」と思えるくらいに小さなことを成功体験・実績として積み上げていく方がよいでしょう。
むしろ、一般的に考えて成功体験や実績と呼ばない位に小さなものほど焦点を当てていく。例えば以下など。
- 朝寝坊せずに起きることができた
- 顔を洗うことが出来た
- 朝食を食べることができた
- スーツに着替えることができた
- 軽く部屋の中を掃除した
- 改札を無事に通過して電車に乗れた
- 遅刻せずに始業時間に間に合うように会社に到着できた
遠回りが実は近道
一足飛びに大きな自信を得ようとするのではなくて、まずは足元の土台を固めるべく、小さな自信を積み上げていきます。塵も積もれば何とやらです。
で、小さなことが積み重なって大きなことになる、ということが分かると、例えば、「掃除しようと思っていたけど、面倒くさくてYoutubeをみてしまった」という小さなことでも、「自分でやろうと決めたこと」をやらなかったという点で成功体験や実績を積む機会を逸している、ということに気が付きます。
小さく、小さく
コツコツ、コツコツ
時間をかけて積み重ねていくことが、一見遠回りにみえても、実際には近道であることは往々にしてあります。
自信=自分を信じられる状態
であるなら、約束を守らない他人を信じられないのと同じように、自分との約束を守る人は自分を信じられるし、自分との約束を守らない人はそんな自分を信じられない、ということもいえそうです。
「自分と交わした小さな約束を守る」
これが、長い目でみると、自信を養うための秘訣かと。