自分の人生をどう物語るのか

河合隼雄先生の動画を見て、スティーブ・ジョブズ「点と線」の話が思い起こされました。

 

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河合先生の動画で出てくる「コンステレーション」とは、空にあるバラバラの星も星座というイメージで見ると「○○座」という特別な意味を持つように、人生で起きるバラバラの事象も、全体としてイメージで見てみると、意味が分かる、という捉え方です。

 

スティーブ・ジョブズ「点と線」は、ジョブズがカリグラフィーの授業で学んだことをマッキントッシュの設計に取り入れたように、自分の好奇心と直感に従った結果、歩んできた道のりを後から振り返ってみると個別の出来事が繋がっている、という話です。

 

自分の人生を星座として見た時にどんな風に見えるのか。あるいは出来事という点を線で結んだ時にどう見えるのか。

 

自分の人生の意味を考えて悩む時期には、人生が無意味で無価値であるように思えてならないですが、よく考えてみると、他者が意味を与えてくれるはずもなく、意味を与える、意味を見出すのは自分自身であるといえそうです。

 

で、人生の意味を見出す、意味を与える、意味を理解するためには個別の出来事(星、点)に執着したり、囚われたり、後悔するのではなくて、全体を見渡すために俯瞰する視点を養ったり、星座や線を形づくるために歩みを止めずに自分を信じて先に進んでいくことが必要かもしれません。

 

自分の物語の監督も脚本家も主演も自分自身である、とどこかで読みましたが、他人のための物語ではなく自分が納得できる、腑に落ちる、はらに収まる自分のための物語を自分で物語ることができるか。そのための選択や決断ができるか。こういった点が大事なのだと思います。